『告白』
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今話題の、湊かなえ著『告白』を読んだ。

サクッと一気読みで。

この本もまた面白かった。

中島哲也監督の言う通り、キャラクターが忘れられないのだ。

それぞれのモノローグで進む手法も新鮮に感じたし。

何よりその繋ぎが強烈で引っ張られる。


昨今映画を観たり関わって実際感じる事の一つに、動機やキッカケの違和感というのに常に引っ掛かり続けてきた。

要は、本当にそんなんで絶望したり、人殺したりすんの????

・・・という・・・

そういう人間なんだと言われてしまえば、おしまいなんだが…(笑)。

最近多いんですよね、そのキッカケが・・・ずっと〜、ヘタすりゃ何十年もずっと思ってましたみたいな。

これそんなに人生掛けて戦うような事かっ!?
我慢する事かっ!?と。
結果ありきの辻褄合わせに見えてしまう。

何かで例を上げたりも出来ないので、ちょっと横暴に聞こえるかもしれませんが…


僕が前向き過ぎなんでしょうか?(笑)

いえいえ、ラブストーリー苦手な僕ですが『ラブアクチュアリー』買ってしまうくらいの感情は持ち合わせておりますし、戦争モノ、友情モノには身体中震わせ号泣したりもします。

ピクサー&ジブリ大好き★


有終の美じゃありませんが、後味を引き摺る影響をもたらす映画や物語は全力で何かを残したいラストに向かって行きます。

そこに向かう為の始まりで躓いてしまえば終始白けてしまうだけだ。


この作品はモノローグとモノローグをたった1行で繋ぐ。

それが余りに強烈で、その答えを知りたくて読み進まされる。

どうなるの!?の連続だ。

しかも、その全てに道徳的解決だけをさせることをしない。

しかしここには作者の意図を感じてならない。

作品は読み手に答えを求めている。

それぞれのキャラクターに、それぞれの考えに、誰をもってして何を善悪と捉えるかは読み手次第なのだ。

僕はいつもこういった作品に答えを出さない。

それが正しいのかどうかも知らない。

年齢によって考えも変わっていく中、その時々で答えを出して行く人もいるだろう。

その1人は中島監督だ。

そうしなければ映画なんて撮れないだろうし。

それはとても勇気のいること。

だって作った本人でさえ、時間が経てば違った考えを持つだろうし。

その時に言い訳は出来ないだろうし。

ただ僕は考え続ける事で物語を終わらせたくないだけなのかもしれない。



実は中島監督の作品にほんの少しだけ出させてもらった事がある。

僕じゃなくても全く問題のない役でしたが(笑)

なんかすごくこの人好きだなぁと勝手に思わせてもらっていた。

この映画は必ず観に行く。

あの中島監督の作る『告白』の答えを知りたいから。

楽しみです。
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by junkichi-no9 | 2010-05-28 09:28 | 役者日記
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