草下シンヤさんの本に最近ハマっている。
「ハウンド~闇の追跡者~」で知ったのですが、ホント面白い!!
自分は映画や本のレビューとか一切出来ないので、どこがどう面白いとか書けないんですが(笑)
まあ、どこぞのレビュー観て、自分でその作品観て、自分が同じ風に思った事なんか殆んどないしね。
曲に関してなんか正にそう、どう伝えろっちゅーねん。
いやそれをどうにかするのがプロというものなんでしょうが、その手の者ではない自分に語ってくれと言われれば「聴いて下さい!」「観て下さい!」としかいいようがない・・・。
自分がどう伝えたいかは、詞や、曲や、芝居の中に全部詰め込んでるんで(笑)
ただ、CDや本ってコレすげえなあと常々思うんですよ。
たかが500~3000円くらいでいろんな疑似体験出来て、知識を得て、人によっては人生変わったり。
人生変わっちゃうんですよ!?これどう思います?
かくいう自分も棺桶に入れてくれ!という作品はありますからね、実際。
話飛び飛びですが、この「ハウンド」に関して言わしてもらえると映画なんですよね~。
それぞれのキャラクターが頭の中で踊る踊る。
まるで台本を頂いたみたいな感覚なんです。
活字を追いかけて人物像を形成していきますよね、読み手って。
だから実写化されると人によってイメージが違うだろコラーッ!と・・・思う人多くないですか?
でも、このハウンドに関してはみんな近いイメージを持つのではないでしょうか。
全てのキャラクターが虹のようにそれぞれ色を持っているんです。
これはね映画なんですよ、エンターテインメントです!
そしてねどこまでも読み手に優しい。
わかる奴だけついて来い!という作品ではないですね。
グイグイ引き込まれるスピード感は殺さずに解説をしてくれるんですが、それさえもその先への探求心をくすぐるパーツになってるんです。
これはきっと作者自身が好きで好きで、その面白さを「伝えたい」「共有したい」という想いからの作品だからなんじゃないかなぁ、だからね映画。
本って全てが全て、皆さんどうぞ~ってモノでもないでしょ。
なんだろう、「そこにある」って感じかな。(作家の皆さんごめんなさい、勝手なイメージです。)
でも映画は観て欲しいですからね。
「そんなことはねえ!」とか言う監督がいるのなら、役者の端くれとして怒ります「一人で作りなさい!」と。
それだけじゃなく、物語としても面白いです。
正直、表紙のポップさからは想像できない複雑に入り組んだミステリでした。
もっとシンプルな構造だと勝手に予想していまして、それさえも計算に入れていたとしたら・・・コワい。
ネタばれするから、こっから先は書けないな・・・
一個だけ言わせて下さい!読んでない人はここまで(笑)
俺は「整形」というのがミステリにおいてはニガテだったりするんです。
坂本順二監督の「顔」は例外、だってそういう話だし(笑)
でも「ハウンド」においてはそういった引っ掛かりが無かったなぁ。
夢オチ、薬オチ、夢遊病、多重人格じゃないですが、ワクワクしたり、ドキドキしたり、どうなんの?どうなんの?って考えた事が結構簡単に処理されてるような気がして・・・。
だって何でもアリじゃないですか、それって。
でもそれ以上に作りこまれてた本作、面白かった!!
変な意味じゃなくて、「ハードボイルドエッグ」感覚で読むと火傷するからね。
そしてね、この作品ラストが好きなんです。
俺は映画はラストだと、もうずっと言い続けますよ。
コレほんっと~にイイんだ。
読んでない人は是非とも!!
ん・・・映画じゃないよね(笑)
「裏のハローワーク」も面白かった!!
正に裏の世界を堪能しました。
ここで作者・草下さんが「本当に怖かった・・・」と言うのが全てです。
そう書いてますからね。
そう思わない人の本は読んでもきっと分からないでしょう。
でも作者は僕たちの感覚をちゃんと持っている、僕たちと同じなんです。
だから面白い!と素直に思えるんでしょうね。
インディアンポーカーの話は面白かったし、最後のエピソードには熱くなった。
ただ、詐欺の人に「僕は裏のハローワーク読んでますよ!」と言えば、騙さないでくれるようなルールを作って欲しいと願います。