「Ohonz!」撮影2回目。
毎月撮影があるので、2日目とは言わずに2回目としました。
実はこの企画、制作体制に先月の撮影と、謎多きプロジェクトで困惑する事も多かった。
それというのも着地点の規模の大きさに、現在の状況を納得出来ない面があったからだ。
監督の情熱と意志にはすごく驚かされる。
でも今のやり方では現実的に考えて相当に困難だと思ってしまっていた。
つまり入れ物はとても豪華で立派なのに、空けると物足りないという状況を想定してしまったんだ。
でも今日お互いに話し合えてその辺りをクリアにする事ができた。
監督は子どものような人だと思う。
それは決して悪い意味ではなく、デッカイ夢を見られる少年のような人なんだ。
それを具現化しようといろいろ考え、それを行動に起こす事が出来る。
ただそれは大人の世界では実現するのに障害が多すぎるリスクを伴う。
世の中に発信する物にはある程度の基準が必要で、そこには多くの穴探しがある。
人間、間違いを見つけることは簡単に出来てしまう。
もっと良くしようと頭を捻るのよりも断然簡単だ。
昔の自分ならきっと諦めてしまう事だろう。
だってそれをクリアしたモノに乗っかる方が手間も省けて楽だ。
でも、きっとそれは間違っていると思う。
そういった考えが、今の社会のあらゆる面についての悪い部分を作ってしまったと思うからだ。
これは映画においてだけじゃない。
いつから挑戦する勇気を失くしたんだろう。
迷いがあるならブチまけろ!
言いたい事を腹に抱えて我慢するというのは、必ずしもイイ人ではない。
言い合い、話し合い、様々な葛藤と議論を経ていい物は生まれる。
それさえ放棄して文句は言いたくない。
時間が勿体無いと切り捨てて近道を探すだけでは、きっと新しいものは生まれないんじゃないかと思う。
つまり、僕達はこのプロジェクトに限られた範囲ではあるがより協力していこうと思った。
なんで役者がそこまでって思う人もいるかもしれないけど、いつでも全てを用意された状況で芝居の事だけ考えてこの先やっていけるとは思っていない。
今年一年、いろいろな作品に携われた。
では毎回何のストレスもなく完全に芝居だけに集中した現場があったのかと聞かれれば、そうでもない。
でも一つもやらなければ良かったなんて思った現場はないんだ。
相手を不快にさせてしまった事はいっぱいあったかもしれない。
でも考える事を止めずに、自分を客観的に見るよう不器用でも反省しながら歩いている。
昔、空手部の時、試合前に腹が痛いから欠場したいと言った子がいた。
じゃあ聞きたいのは、常に毎回100%な状態で試合が出来るのか?
相手は常に100%な状態なのか?
100%じゃなきゃやらなくていいのか?
気持ちでダメだとか、勝てる気がしないというヤツに勝利は訪れない。
始まる前から決まっている。
どんな状態でも、諦めない人間にしか手の届かない感動が好きだ。
結果はそれからついてくるモノと信じている。
この先、もっといろんな事があるだろう。
でもいつまで経っても、この仕事を好きでいられるように。
そうするのは他の誰でもない、自分自身なんだ。
どうでもいいけど、画像と内容が合っていませんでしたね(汗)