タイムマシン_上海篇 其の2
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そんな僕にまた仲間が出来た。
今までもそう呼び合った友達はたくさんいたが、本当の意味での仲間というのはこの時初めて出来たような気がする。
酒を飲んで、麻雀を打って、映画を見て、サッカーをして、料理を作って、ボーリングをして、ビリヤードをして、旅行に行って、喧嘩をして、恋愛して、ゴーカートで勝負して、動物園行って、誕生日を祝って、毎日仲間たちと語り合った。
ある日いつものように15人くらいでの晩酌が始まって、何故か自分の話題になった。

「純吉ってたまに、笑顔でものすごい事言うよな」
『えっ!?』
「あっ、俺わかるソレ」
『うそっ』
「私もすごくキズついた事あるー」
「俺もー」
『ま、まじかよ…』
「おー、ふざけてるよなコイツさー」
「でも、悪気がないってのは分かるんだよな」
「そう、あとその笑顔に騙される」
「そうそう、あの笑顔なきゃブッ飛ばしてるよ」

そんな会話を穏やかな雰囲気の中、僕の裁判は延々と続いた。
陰口だったらよく聞く話だけど、本人を目の前にしてよくもそこまで…でも嬉しかった。
地元じゃそんな事を直接言ってくれる友達なんかいなかったし、気持ち良かった。

小さい上海の街で嫌いあって過ごす事は難しい。
みんな「臭いものには蓋」じゃなくて、気に入らないヤツとの問題も一つ一つ向き合って解決してゆく。
悩んでも開き直るんじゃなく、落ち着いて今一度考え直すということ。
自分のやり方とワガママの違いを考えてゆく。
そうすれば多少の問題はあれど、分かり合えない人も少なくないという事に気づく。
それって素晴らしい事だと思う。
カッコつけて自分の世界で生きてゆくより全然楽しい。
昔の自分の唱える美学ほど窮屈なモノはない。
幸せな日々は1年半も続いた。

続く
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by junkichi-no9 | 2005-06-19 02:18 | プライベート
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