僕は以前、ある楽器屋さんで働いてました。
お店にはあらゆる打楽器もあって、リズムが好きな僕は暇をみてはジャンベをポコペン、ポコペンと叩いていました。
丁度その時期、ワールドカップでフランスのサポーターがそのビルにいっぱい来ていて、こどもがジャンベで遊んでいたんですね。
まぁ、こども大好きな僕としては当然絡みたいワケで…
「違ーうよっ、貸してみなっ!」
てな具合にポコペン、ポコペンやってたら、
大人がやってきて僕のリズムに乗って唄いだしたんですね。
僕は唖然としてたら今度はこども達が売り物のシンバルをジャンジャカ叩き出して。
唄を唄ってるおじさんが増えてきて、こっちのリズムに合わせろ合わせろとジェスチャーしてくるんです。
楽しくなっちゃった僕がノリノリでやっていて、ふと気付くと外国人が20人くらい集まって大合唱してるワケですよ。
日本人のギャラリーも増えちゃって、そこはステージに!
楽しかったなぁ~。
20分くらいの演奏が終わると、拍手の雨。
僕等は抱き合って喜びあいました。
フランス人サポーターの人達がみんな写真撮ってくれと僕を囲むんですね。
僕はゴキゲンで「音楽に国境はナイ!」と思っていたら店長の冷たい視線が…。
音楽って素晴らしい!!
ちなみにその時、僕はイングランド代表チームのユニフォーム着てたんですけどね。