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「鮫肌男と桃尻女」
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人気漫画家・望月峯太郎の同名コミックを石井克人監督が映画化。
浅野忠信、小日向しえ、鶴見辰吾、岸部一徳共演。

今更になってしまいますが、これは気持ちいい映画です。
なんていうんでしょう、こういう笑い。

こんな主役が誰なのか分からないくらい濃いメンツの中だから、主演は浅野忠信さんじゃないとダメだったんではないでしょうか!?
とくに我修院さんはヤバイですよ、だってあれズルイです!
敵わないですよね。

この映画がカッコイイのは奇抜な衣装だけじゃなくて、石井監督だからこそここまでスタイリッシュに仕上げられたんじゃないかなあ。
漫画って何でもアリなワケで、なかなか映画化しても原作越えは難しいんですよね。
でもいい意味で、この作品は越えてるんじゃないかな。
唯一、映画が有利なのが「音楽」が使える事。
このサントラはカミナリ走りましたから。

僕が想像するコメディーの辛さ。
それは、現場で笑えるシーンも、何百回もの編集で面白くなくなってしまうんじゃないかって。
勿論、監督がなんですが。
僕もバンドやってたから良く分かるんです。
自分の曲を「すげ~、名曲じゃん!?」とか言って勘違いしてたんですが、レコーディングでアレンジ&ミックスをず~っとしてると、CDにする前に嫌になるときもあった。
そうなると、ダークサイドに引きずられて落ちます。
そうとうネガティヴになります…。
そして、そこからヘンに開き直るととんでもない仕上がりになります。

だから、考えて考えて、行き詰って、それでも更に考えないと、自分が一番後悔しちゃうんです。
「ここまでやったぞー!」というのは、たぶんみんなやってる。
そこからどれだけやるのかが、真価を問われるんだと思う。

つまり、石井監督はとても自分にキビシイ人なのではないだろうか、と。
だって面白いもの、この作品。


叔父の経営するホテルで働くトシコ。偏執的な叔父に嫌気がさしていた彼女は、ある日ホテルを飛び出す。そんな彼女の前に、獣道からひとりの男がパンツ一丁で飛び出してきた。その男・鮫肌は、組織の金を持ち逃げし、ヤクザから追われる身。そんな彼に惹かれたトシコは、彼とともにあてのない逃避行へ誘われる。


観てない人はヤバイっすよ、ビデオ屋へダーッシュ!!
オススメです。
by junkichi-no9 | 2005-08-26 23:08 | 映画
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